金色の、柔らかそうな髪をきらきらさせて少年は言うのだ。

「あの子は嫌いだよ、ほんとうに。音楽のことをなにもわかっちゃいない。」
喋りながら少年の指は、白と黒の上でしなやかに動く。
自分にはとても出来そうにない芸当に、少しだけ見入った。

「それに比べたら、きみはすきだよ。」

目を瞬かせた。音楽ばかりを愛す彼が、そんな事を言うなんて信じられない。
「きみはなかなか、良いこえでうたうね。きみのこえは、すきだよ」
ああ、それならば。彼の言葉を理解した。彼は音楽を愛して止まないし、自分もうたうことを愛している。

その点でのみ、彼と自分は分かり合える。その事を素直にうれしいと思った。









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音楽が繋ぐ種族を越えた友情!みたいな。
シュローダーは音楽が恋人だけど、ちいさな歌う小鳥くらいは友達だと思うんじゃなかろうかという妄想。
あとルーシーマジごめん。



作成日失念



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